専門用語はライターにはいらない!

  • 2020年3月31日
  • 2020年3月30日
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国民も関心の高い記者会見で

新型コロナウイルスで東京都知事から、外出自粛の要請がでた記者会見が令和2年3月25日のことです。この記者会見では知事だけでなく、記者からも以下の用語がよく使われていました。

 

  • オーバーシュート
  • ロックダウン
  • クラスタ

 

ニュースを毎日見ていれば覚えてくるでしょうが、初めてこの用語を聞いたら「どんな意味なのか」をとっさに理解することはできるでしょうか。

自分は理解できませんでした。初めて聞いた言葉なので当然といえば当然じゃないかと思います。ちなみにそれぞれの意味はこちらです。

 

  • オーバーシュート=感染者の爆発的増加
  • ロックダウン=都市封鎖
  • クラスタ=感染者集団

 

記者会見の場では、日本語に続き用語を用いていました。が、初めて耳にする用語をたった1回の日本語で口走っただけでは、どの用語がどんな意味かを正確に理解することは難しいと思います。

 

「政府の発信でございますから、万人がわかりやすい言葉で」

ある防衛相の方が3月26日の参議院外構防衛委員会での発言です。

これって政府だけでなく、わたしたちライターにも言えることです。

 

ライターは「読み手のことを考え」てライティングをしないといけないと思ってます。なぜなら、英語とも日本語ともとれないカタカナ語が多く含まれている文章なんて、読み手は読む気になれないからです。

 

もし、読んでもらっても冒頭の記者会見のように「何を言っているのか分かりませーん!」となることは目に見えています。わたしたち、ライターがとにかく意識するべきことは、これしかないと思います。

 

「読み手」が読みやすく、理解しやすい文章を書く

 

読みにくい上に内容も小難しいことが書いてあって、なんのことかさっぱり分からないと言われる文章を書いていてはライターとはいえません。じゃあ、難しい専門用語やカタカナを使いすぎなきゃいいのか、というとそうでもないんです。

 

  • 漢字の表現を減らす
  • 句読点の数
  • かたくるしい表現を減らす
  • 話しかけるように書く
  • 伝えたい内容が伝わっているのか

 

これらは自分が意識している点です。カタカナ語を使うと、一見して頭が良さそうで格好良く見えてしまいます。ですが、伝えたい内容が伝わりにくいという面があることは理解しておかないといけません。

 

例えば、あるラジオCMでのセリフでこんな感じのがあったのですが、、、

「この内容、マストじゃないけど部長にリマインドしておいて」

「あー、それと念のため社長にコンセンサスとっておいてね、うん」

 

すぐに意味が理解できます?英語なので、知ってる人はさらっと理解できるかもしれないですが、「コンセンサスって何?」「リマインドって聞いたことあるけど何だっけ?」となってしまう人が少なからずいるはずです。

 

ライティングは文章で読み手に伝える技術です

 

頭が良さそうに見られる書き方を披露するものではないと自分は考えています。

  • どうやって書いたら「読み手」は分かりやすいだろう
  • どんな風に書いたら「読み手」は読みやすいだろう

 

この2つの視点はライターとして必ず鍛えないといけない技術だと強く思います。

 

まさに、「万人にわかりやすい言葉」で書く。ライターとしての基礎を改めて思い起こさせるニュースでした。

 

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