以前、建築内装の仕事中に職人さんに聞いたことがあります。〇〇したいのは分かっているけど、「施工することは可能なのかな?」と自分の中で思っていて、こう聞きました。
「〇〇にしたいんですけど、できますかね?」
職人さんの答えはこうでした。
「できますかじゃねえよ、やるんだよ」
この答え、時間が経つたびになんか深いなあと思うんです。その職人さんは、自分ができるかできないか分からなかったことを、見事やっていました。
自分が仕事をしていて「〇〇できるのかな」と考えているときって、できないことが前提の考えになっていると思います。できないことをできるようにするには、どうしたらいいんだろう?っていう考え方なんでしょうね。
けど「やるんだよ」っていうのは、「やれる」つもりで考えてるってことです。むしろ、できないとは思っていないわけです。
できないと思っているのと、できると思っているのとでは当然ながら結果に雲泥の差がでてきます。
自分がすでに軽量にビス固定されているボードを使う部分だけ残してカットしてたとき、思うように切れず、職人さんに頼みました。
「これ、やってもらえませんか?」
職人さんはこう答えました。
「何でできねえんだよ。
そんなのやる気の問題だろ」
はい、そのとおりです。正直その時の自分は「これはおれがやることじゃないだろ」って心の中で思ってました。
でも、やる気の問題ってすべてのことに共通します。もし、起業したくて独立したいと思っても踏ん切りがつかなかったとしたら、あなたはその原因は何だと考えますか。
・お金のことが心配だから
・自分はまだまだ勉強する必要があると思うから
・今のスキルじゃ独立するのは難しい気がするから
これらだったとしたら、「できない」とか「うまくいかない」と思っていることが前提にあるってことなんですよね。
もし、できると思っていたらどう考えますか?
きっと、、、
・お金を稼げるか心配だ。でも〇〇できたらどうだろう?
・まだ勉強の必要があるとは思う。けど✕✕すれば、やれないことはないはずだ。
・いますぐ独立が無理なら、あと1年で独立できるための計画を考えて実行しよう。
ゴールが見えてくると思います。できると思うことは、ゴールを想像することができるのと同じです。ゴールが分かれば、次に考えるのは「どうやったらゴールにたどり着けるのか」ということだけ。
もし、あなたがいま副業で稼げていない、健康のためのランニングが三日坊主でおわっている、飲酒やたばこがやめられない、仕事がうまくいかない、などなどがあったとしたら単純にやる気の量が少ないだけなんじゃないかな、と思います。
自分もたばこをやめると妻に宣言したけど、その後かくれて1年位吸ってました。収入を上げるためにはセールスが必要だと言って、保険営業についたものの3ヶ月で退職を余儀なくされたこともあります。
今思い返すと、それは「やる気の問題」だったんだなと感じます。たばこがどれだけ体にわるいのかを意識していたら、すぐにやめられたのかもしれません。要するに、たばこをやめるという「やる気がなかった」ことが、本当にたばこをやめるまで1年間かかってしまった原因です。
保険営業についたものの3ヶ月で退職してしまったのも、絶対に契約を取ってくる!というやる気がなかったに他なりません。その時は貯金もある程度あったし、お金にまだ余裕があると思っていたんでしょうね。
成功したい、お金持ちになりたい、と願う人は多くいます。それでも、この願いを叶えられないのは「やる気が少ない」ことが原因なんじゃないかと最近思うようになりました。
だってやる気があれば、いくらでもやりようがあるんですから。それなのに、今日は仕事が忙しいかったから寝ようとか、休みで家で勉強しようと思ってたのにネットを見て2時間たってしまったとかって「やる気がない」状態が全開じゃないですか?
これって以前の自分のことなんですけどね。でも「やる気がある」と考え方がまじで変わります。やるべきことにしか、見えなくなります。やらなくていいことをしていることに、ひどく罪悪感を感じます。
何かうまくいかないとき、自分に対して聞くようにしました。
「それってやる気の問題じゃないの?」